青空の紙ヒコーキ
「ありがと…。」

「いえいえ。」



なんだかぼーっとする。
熱があるとかそういうわけじゃなくて。

時間にすればきっと30分くらいの出来事を、あたしは頭の中で思い返す。




スタート地点に戻ろうと思ったけど、迷子になって…

暗闇に一人。

ケータイ持ってたのに、なんだか気が動転してて気付かなかったな…

その上雨まで降ってきて、近くに雨宿りできるところもなくて

なんだか動けなかった。


どうしてとか、理由を考えてみても思い当たる節もない。

あたしは特別怖がりなわけでもないし、お化け屋敷とか、高いところとかも平気だけど


でも

一人でいるのは怖かった。

たった一人で

闇の中にいるのが

どうしても怖かった。

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