青空の紙ヒコーキ
「ねぇ…梨絵。」

「んー?どした?」

「あたし…ヘンかも。」

「何が?」

「あたし…どうして何もできなかったのかな…」

「ん?どゆこと?」

「動こうと思えば動けたのに…」

「まぁ…確かにね。」


そう…
あたしは自分で動いて目的地を探すことだってできたのに…
まぁ雨に阻まれたって部分は少なからずあるけど。


「『誰か』が来てくれる。
そんな気がしてたからじゃないの?」

「え?誰かって…誰が?」

「んーまぁ…それははるの気持ちだからあたしには分かんないけどさ。」

「なにそれー。っていうか分かってるみたいに言わないでよ。
ホントは知ってるんでしょ!?」

「知らないってば。
っていうかその答えは自分で見つけなさい。」

「意味分かんない!!」

「お風呂行くよっ!!準備して!!」

「は~い…。」

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