青空の紙ヒコーキ
「はる?もしかして考え事?っていうか悩み…かな?」

「え!?
そんな…悩みなんてないよっ!!

ていうかありがとね。陽。
今日は…
迷惑かけっぱなしっていうか…
雨の中わざわざっていうか…。」


うーん…
なんか上手く言葉にならなかった。
でも、
「ありがとう」
の気持ちは伝えたかった。


「どういたしまして。
俺としてはもっと早く見つけてあげたかったんだけどね。」

「え?」

「あんなに暗い中で…
はるを一人にしていたくなかったから。」

「あ、あたし暗闇とかお化け屋敷とか平気だよ?
そのこと、陽も知ってるよね?」

「うん。知ってるよ。
だけど…
雷も鳴ってたから。」

「え…?」

「はるは雷苦手でしょ?」


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