青空の紙ヒコーキ
*陽side*


「なぁ久哉…。」

「んだよ?」

「なんか…俺、はるに避けられてない?」

「はぁ?はるがお前を避ける?
理由がねぇじゃん。」

「いやまぁ…それはそうなんだけど…
そんな気がしない?」

「しないね。
つか避けるってなんだよ?
避けられるようなことしたわけ?」

「いや…してないけど。」

「修学旅行中に誰かにコクられて、挙句調子に乗ってちゅーしてきたとかいう衝撃シーンを見られたりとか…?」

「ないよ。ていうかそんな子いないよ。」

「分かんねぇぞ?
昨日の女子だって相当押しが強かったじゃねーか。」

「そう…だね。
ちょっとあれはさすがにびっくりした。」

「な?俺も。
つーかあいつらのお目当ては俺じゃなくてお前だけど。」

「そうでもないよ。」

「ま、俺は別に他の女なんてどーでもいいんだけどな。」

「それは俺もだよ。」

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