青空の紙ヒコーキ
「ま、でもそう言われてみれば今日、あんまり話してねぇんじゃね?」

「そう…なんだよ。
俺が話しかけても、目合わせてくれないし。」

「目を合わせない?はるが?」

「うん。
俯いたままぼそっと喋っていなくなったりとか…
今日は朝から笹川さんにべったりだよ。」

「はぁ?」

「自由時間になっても二人ですぐどっか行っちゃって…。」

「はるのやつ…
梨絵を独占しやがって…
許すまじ…。」

「いや、そういうことを言いたいんじゃなくて…。
あと…変わったことと言えば…。」

「んだよ?」

「野立さんがやたら俺に話しかけてくるんだよ。山瀬さんとか付きで。」
(※野立→深樹の名字、山瀬→緋那の名字です。)

「はぁ!?あのすっげーおとなしい野立!?」

「そう。
あんまり俺話したことないから…
何話せばいいんだかって感じで。」

「野立が話しかけてくるようになって、はるが避けるようになった…ってこと?」

「うん。整理するとそうなるね。」

「意味が分からん。」

「うん。俺も。」

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