青空の紙ヒコーキ
「無理無理無理!!
ていうか絶対間に合わないしっ!!」

「だからー意地でも間に合わせるってのが乙女の根性よ!!
やろうよ。一緒に。
陽くんなら、きっと…っていうか絶対喜んでくれるよ。」

「そ…うかな…?」

「絶対!!ていうかはるからなんもあげたことないでしょ!?」

「そう言われてみれば…ないかも…。」

「だからさ、普段の感謝の気持ちを込めて。ね?」

「感謝…?」

「そ。
球技大会のときとかはるが倒れたときに真っ先に駆けつけて、保健室まで運んでくれたりさ…
その後もずっと付き添っててくれたりさ…
夏の雨の中で一人で探しに来てくれたり…
修学旅行のときも、はるがヘンな避け方したのに笑って、また前みたいに戻れたでしょ?」

「う…うん…。」

「そういうのって陽くんがものっすごく心が広くて優しいからだと思わない?
そしてはるは常に多大なる迷惑をかけてると…
そう思いませんかねぇ…?戸田晴香さん?」

「え…っと…ちょっとは思います…。」

「でしょ?
だからここで、はるも一発気合を見せて!!
陽くんにクリスマスプレゼントを渡しちゃいましょう!!」

「え…で…あたし…何やるの…?」

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