青空の紙ヒコーキ
「うっ…。」


あたしは自分のマフラーを見つめる…

確かに…
これじゃ間に合わないってのは、素人のあたしでも分かる。
だってまだ3センチ。


「それと、このことは久哉くんにも陽くんにも内緒なんだからね!?
ペロっと言っちゃわないでよ?」

「へ?」

「だーかーらー!!
マフラーをあたしたちが用意してるってことがバレたら意味ないじゃん。
当日渡してびっくりさせたいわけだし!!

ってことで、たとえはるが寝不足になろうとも絶対に…
絶対に陽くんに言わないこと!!
もちろん久哉くんにもだけど、はるが眠そうにしてたら絶対陽くん、なんで?とかって聞く気がするし…。
ぜーったい誰にも言っちゃダメだから!!」

「は…はい…。」

「ならよし。
明日から毎日来るから!!
じゃ、ちゃんと今日も頑張りなさいよ?」

「えー…。」

「えーじゃないっ!!
陽くんに当日、ダサいもの渡したくないでしょ!?」

「そりゃまぁ…。」

「だったら頑張って!!
じゃ、また明日♪」

「ばいばーい…。」


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