青空の紙ヒコーキ
* * *

フラフラなまま、なんとかあたしは一日を乗り切った。

今日は編み物合宿二日目。
12月21日。
イブまであと3日。



「はる!!全部ちゃんとできてるよ!!
すごいじゃーん!!
しかも綺麗にできてるし♪
あとはペースさえあげてけば大丈夫だと思うよ!!」

「ホントー!?良かったぁ…。」

「絶対陽くんも喜んでくれる!!」

「それは…微妙かな…。」

「なんで?」

「ってか冷静になって考えたら…
あたしなんでこんなに女の子女の子したことやってるんだろう…?」

「女の子女の子したっていうか…
はる、女の子じゃん?」

「いやまぁ…そうだけどさ…
あたし…渡せるかなぁ…?」

「何をイマサラ…
渡せるかどうかで不安になる前に、渡すものができるかどうかで不安になりなさいよね!!
考えてないで、手を動かす!!手を!!」

「はいっ!!」

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