青空の紙ヒコーキ
* * *


目閉じろとか、上向いてとかいろいろ言われて、秋姉の言うとおりに動いて30分は絶対経ったと思う…!!
なんか瞼が…重い…?


「でーきたっ♪
ね?可愛くない?」

「へ?」

目の前の鏡をじっくりと見る。

ってか本人に可愛くない?とか聞かないでよ…

でも…

なにこれ…っ…

あたしじゃないみたい…



「すごい…。」

「でしょでしょ?もっと褒めてー♪」

「なんか…あたし…?」

「そうよ、はる。
あたしの可愛い妹の晴香ちゃんです。
あたしの天才的なメイクの腕前で、こーんなにも可愛くなっちゃった♪」

「そ…そんなに可愛くはなってないよ!!」

「そんなことないわよー。
はる、肌は綺麗だしね。ケアしてない割にはさ。」

「そ…そう?」

「うん。
さてっ!!これで完璧ね♪
あたしはもうちょっとしたら出かけるわー。」

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