青空の紙ヒコーキ
あたしを強引に引っ張っていくその手…




不意に繋がれたその手が熱い。



でも、全然離してくれそうにない。

離してほしいわけじゃないんだけど…

でも誰かに見られたらって思うと…。



「梨絵。」

「え?」


突然あたしの方を振り返る。


「今日…すっげー…。」

「?」


何を言おうとしてるのか分かんないけど…
なんか…顔…赤くない?



「今日…


すっげー可愛い。」

「へ!?」


予想してなかった、でも嬉しすぎる言葉に、あたしの顔は当然真っ赤になる。


あたしは手を、ぎゅっと握り返した。



*梨絵side END*

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