青空の紙ヒコーキ
「メール、来てた?」

「う…うん。」

「じゃ、行こうか。」

「へ!?」

「だってあと1時間だし…
一人で行くのは嫌でしょ?」

「ま、まぁ…」

「ね。
だから行こう。」


そう言って陽はあたしの手を引いた。




「あ、はる…。」

「え?」

「今日…
なんだか違う人みたいだね。」

「へ?」


あ…ああ…
あたしの服のことか…

そうだよね…

あたしいっつもスカートとか着ないし。
っていうか陽と私服で会うことがあんまりないから…。


「似合ってないでしょ?
笑って笑ってー。」

「え?
そんなことないよ。」

「へ?」

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