青空の紙ヒコーキ

想い、君に

*久哉side*


俺は一度教室に戻ってカバンを持ち、そのまま玄関へ直行した。


このまま帰られちゃたまらない。


俺のこの気持ちを…


今日伝えると決めたのだから。


言えないまま…


君を帰すわけにはいかないんだ。




「はぁっ…はぁ…。」



久しぶりの全力疾走。

誰もいない廊下。

俺の呼吸の音だけが無駄に聞こえる。




ようやく玄関にたどり着く。


そこには…


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