青空の紙ヒコーキ
「寄ってこないよ!!」

「いーや…
っていうか梨絵が俺のもんだって知られたら、俺、梨絵を好きな奴に軽く半殺しされるかも…。」

「え!?
じゃああたしも…
ひ…久哉の…こと好きな女の子の恨み買っちゃうかも…。」

「じょーだんだって…
んな間に受けんなよ。
つーか自分の身くらい自分で守るし。
それに…
お前も守るし。」

「!!」

「んな照れんなよ…
お前の照れた顔って伝染するんだけど。」

「ご…ごめんっ!!」

「あー…謝んな。
ホント…お前可愛すぎ。」

「へっ!?」




そう言って顔を上げた梨絵の唇に、そっと自分の唇を合わせた。





唇が離れた瞬間、梨絵と目が合う。


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