青空の紙ヒコーキ
確かに外見は…
クォーターということもあって少し日本人離れしている点はあるけど…

ただそれだけだ。


俺のそばに集まってくるのは大半が女子。

そしていつも同じようなことを言ってる。

それは俺にとっては、申し訳ないくらいどうでもよくて…

だから適当に聞き流していた。

みんな俺の『外見』しか見ていないみたいだったから。





つまり…


俺は一人になりたかったんだ。



屋上から見たこの日の空は雲ひとつない綺麗な青空で…


少し曇っていた俺の心をかすかに晴らしてくれた。




俺はその場に寝転がった。


目を閉じて、太陽の光を浴びていた。




不意に…


光が遮られた。





俺は目を開けた。


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