青空の紙ヒコーキ
「う…わさ…?」

「うん。
すっごいイケメンの王子様だって♪
みんな言ってるよ♪」


またか…
その類の話をされるのは…
なんていうか…億劫だ。


彼女…は…
確か…戸田晴香とかいう名前だったような気がする…。



「そんなことないよ。」


俺は否定した。


「ふーん…
本人がそう言うんだったらそうなのかもね。
ってゆーかあたしはそういうのよく分かんないし。
そもそも外見なんてどうでもいいじゃん?
大切なのは面白いか面白くないか!!
じゃない?」

「面白いか面白くないか…かぁ…。」


なんて面白いことを言う子なんだろう。

そんなことを思ってしまった。


「うん。
あたしの基準なんだけどね。

ってか…人気者も大変なんだねー

ここに息抜きに来たんでしょ?」

「え?」

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