青空の紙ヒコーキ
2機ともよく飛んだ。

しかしその瞬間に吹いた突風によって、職員室の窓に2機とも激突した。





「あー!!ちょ…
墜落ー…。」


隣ではるが落胆した声を上げた。



「ん…これは…戸田のテスト!?」


2階の職員室にいる寺脇先生の声が屋上まで届く。


「戸田ー!!テストを紙飛行機なんぞにして飛ばすバカがどこにいるっ!?」

「ここにいるよーっ♪」


声だけで返事をする。


「バカヤローっ!!
今すぐ取りに来い!!」


「分かった分かった…
そんな怒んないでよー…
可愛い生徒のちょっとしたイタズラじゃん?
さてっ、陽も行こっ?」

「え?俺も?」

「だってー共犯じゃん?」

「共犯って…。」

「だって一緒に投げたもん!!
行こ行こー。」

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