青空の紙ヒコーキ

想い、言葉に

* * *


「覚えてるよーっ!!」


はるの声ではっと我にかえった。


「ぼーっとして…どうしたの?」

「んー…ちょっと思い出してた。
はると出会ったときのことを。」

「ふーん…
でもねーあたしもめちゃめちゃ覚えてるよっ!!
それこそ昨日のことみたいにね!!」

「そうなんだ…俺もだよ。
あの時のテストの点数とかね。」

「そーいうのは忘れてっ!!
っていうかあの後めっちゃてらりんに怒られたよね…。」

「俺も一緒に怒られた…。」

「あれ?そうだっけ?」

「はるに強制的に連れていかれたから…。」

「強制的にってなによー!!
だって陽も投げたじゃん!!」

「まぁそれはそうなんだけど…。」

「でしょ!?
っていうか懐かしいなぁ…。
そういえば陽と出会ってからまだ1年半ぐらいなんだねー…。」


< 327 / 417 >

この作品をシェア

pagetop