青空の紙ヒコーキ
「うん…そうだね…。」


つまり…俺の片想いも1年半に及んだわけだ。

1年半もの間、俺は二の足を踏んできたんだ…



「陽とはもっとずーっと長く一緒にいた気がするもんっ!!あたし…。」

「あはは。
なら嬉しいな。」


はるは…
自分が言ってることで俺が一喜一憂してるなんて分かってないんだろうな。

そういうことをサラッと言ってのける。



「はる。」

「んー?何?」

「俺の中ではさ…。」

「うん。」

「出会ったときから…

はるは特別な女の子だったんだ。」

「え…?」


はるが俺の目を見つめた。

きょとんとしている。

自分がこれから何を言われるのか…

きっと分かっていないんだろう。


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