青空の紙ヒコーキ
不思議なもので、久哉にそう言われると、なんだかそんな気さえしてきた。


「ありがとう。
ちょっと元気出たよ。
本当にごめんな。
笹川さんとの時間だったんだろ?ホントは。」

「あー気にすんな。
つーか梨絵、世話焼きなんだよ。
だからはるが今すっげー悩んでるそばで『自分だけ幸せー♪』とかできねぇの。
つーわけで、俺と梨絵のためにも早く解決してくれよ?

俺らだって早く前みたいにワイワイ騒ぎてぇし。
つーかダブルデートとかも楽しそうだよな?」

「話飛躍しすぎだよ。
そもそも俺とはるは…。」

「そうなるかもしんねぇぞ?
はるが自分の本当の気持ちに気付くかも…。」

「本当の気持ちが、俺に向いてるかどうかは分かんないよ。」

「だーいじょうぶだって。

はるが一番良く分かってるよ。
一番大事な時にそばにいてくれたのがお前だってこと。

お前の特別な優しさはちゃんとはるに届いてる。」

「ありがとう。久哉。」

「どーいたしまして!!
っつーか俺と梨絵の未来のためだし!!」

「ごめんって…。」


*陽side END*

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