青空の紙ヒコーキ
「でね…ちゃんと考えたの。

あたしにとって、陽はどんな存在なのかって…

でもすぐに考えがまとまらなくて…
まとまらないまま、陽にあわせる顔もなくて…

だからあたし…
陽と距離を置いた。

でも…だから…
分かったの。」


そう。
離れたから分かったの。


「陽がいなきゃダメなんだってこと…。」


陽の目が大きく見開かれる。


「え…?」


あたしの心臓がドクドクいってる。

あたしは必至で言葉をつなぐ。


「陽が隣にいてくれなきゃ…
笑えないよ。

毎日…つまんないよ…

陽がそばにいてくれないと…
あたし…
いつもの自分でいられない…。」


全部本当。

隣にいてくれなくちゃダメなの…陽。

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