青空の紙ヒコーキ
陽は目を大きく見開いたまま。

でもあたしの言葉をゆっくり飲みこむと、優しく微笑んだ。





「そうだと…嬉しいな。」


って笑って言った。



あたしの顔は途端に熱を帯びる。



「あ、赤くなった。
そういう顔って初めて見るかも。」

「もうっ!!
いいのそういうのは突っ込まないで!!」

「なんで?可愛いのに…。」

「っ…!!」


あたしの顔はさらに熱くなる。

完全に陽のペース。


「も…っ…もう!!
あたし…言いたいことは言ったし…帰るっ!!」


あたしはなんだか恥ずかしくなって陽に背を向けた。

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