青空の紙ヒコーキ
不意にあたしの腕が掴まれる。


「待ってよ。」

「え?」

「確認したい。」

「え…?」

「はるは…俺のことが好きで、俺もはるのことが好き。

それって…
両想いだって思っていいってこと?」

「…。」


両想いって響きがなんだかむず痒い。
またあたしの顔に熱が戻ってくる。



「どう…なの?」


あたしの腕を掴む力が少しだけ強くなる。








あたしはゆっくり頷いた。

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