青空の紙ヒコーキ
「う…うん…。

なんか…陽と手をつないだことなんて今まで何度もあったのに…
今日はなんか違った。
言葉で上手く説明できないけど…

あたし…
何を変えればいいのか分かんないよ。
陽のことは…
ちゃんと…かどうかは分かんないけど…
好き…だよ。
陽がそばにいてくれなくちゃ…ダメだって分かったけど…

だからって…
いきなり彼氏彼女とか…
多分できない。」

「はる…。」

「って梨絵にこんなこと言ったって…ごめんね。
ワケ分かんないでしょ?

あたしもちょっと混乱してて…
明日陽に合わせる顔ないかも…。」

「そんなことないって。
っていうかそんなに心配しなくても…
きっと陽くんがちゃんとしてくれると思うよ。

なんていうか…
陽くんのことだから、いきなり変わったりとかはしないと思うし。

心配いらないよ。
ちゃんといつも通りの二人で、少しずつ変わっていくような気がするな。あたしは。」

「梨絵…。」

「だいたいさーはるは考え過ぎなのよ。
陽くんのことになると特にね。
いつもなら考えるより先に行動してるはずなのに…」

「そ…うなんだけどさ…
いつもは…
でもなんでか分かんないけど陽は…。」

「動けなくなっちゃう…のよね。」


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