青空の紙ヒコーキ
自分が一番分からない。

なんでこんなに考えちゃうのか。

なんでこんなに動けなくなっちゃうのか。

前のあたしだったらありえない。

自分以外のことで悩むことなんてほとんどなかったし、いつも行き当たりばったりでもなんとかなってた。

それを「怖い」って思ったこともないし…

なのに今は…



「でも分かるなーその気持ち。」

「え?」

「大切だから…動けなくなっちゃう。
失いたくないから…ね。」

「どーいうこと?」

「え?だからー!!
陽くんがいなくなっちゃうのが怖いんじゃないの?
なんかしでかしちゃったときに。
だから先に考えるようになったんじゃない?」

「……」


あたしは何も言えなくなった。


「でもま、大丈夫だって。
陽くんがはるのそばから離れるとか考えらんないし。
カレカノってこともそんなに深く考えなくても大丈夫♪
あたしたちだって前とそんなに変わんないしさー。

っていうか安心したら眠くなってきた…
おやすみ…。」

「あ、ちょ…。」


明日…かぁ…
あたし…大丈夫かなぁ…。



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