青空の紙ヒコーキ
「はる?」

「あ、ごめん。ちょっとぼーっとしちゃった。」

「心配?」

「え?」

「大丈夫だよ。俺たちは。卒業しても俺、はるから離れてったりしないし。
そもそも離れられない。

それに笹川さんや久哉だってそれは同じ気持ちだと思うよ。
だから…大丈夫。

たとえ大学とか、そういうのが離れてしまっても…
想う気持ちは変わらない。」


あたしの目を見て真っすぐ、陽はそう言った。


卒業後のことなんて分かんない。

それに進路だって決まってない。

だけど…

いつかバラバラになる時が来ても…

みんなのそばで笑っていたい。



今みたいにずーっと一緒にいれるわけじゃないって分かってる。

だけど…

あたしたちが、お互いを想う気持ちはずーっと変わらない。

それだけはね…

なんとなくだけど信じてるの。


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