青空の紙ヒコーキ
「はる、今度は目を閉じてよ?」

「え?」



あたしの唇に陽の唇が触れる。

あたしの目は、陽の言葉に導かれるように閉じていく。



「不安、少しは減った?」

「え?」

「俺なりの誓いだよ。今のキス。」

「ちっ…誓い…?」

「うん。
俺ははるから絶対離れないっていう誓い。」



そう言うと、陽はあたしをまた引き寄せる。

陽の腕の中にいると、すっと悩みが消えていく。


陽はあたしから離れることができないって言ってくれたけど…

それはあたしも同じ。

あたしも陽から離れることなんてできないよ。




「あ、誓約書でも書こうか?」

「えっ!?誓約書?」

「うん。
で、それ紙飛行機にして飛ばそうよ。」

「えぇ!?」


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