青空の紙ヒコーキ
言ったそばから陽は紙を一枚取り出して、誓いの言葉を書いていく。



『五十嵐陽は、戸田晴香のそばを一生離れないことを誓います。』



「それじゃあプロポーズだよ…。」

あたしは冗談のつもりで言った。
なのに…


「そのつもりだよ?」

「えっ!?」


思いもよらぬ言葉が返ってきて、あたしの顔は真っ赤になる。


「まぁ、正式なプロポーズはちゃんとするけど…
今日はまぁ…練習…かな?」

「練習って…。」


あたしはドキドキを隠せない。
顔の赤さがその証拠。


「よしっ!!出来た!!」


陽はちょっと得意げに紙飛行機を見せる。


「ねぇ…なんで紙飛行機なの?」

「これが俺たちの始まりだから。」

「始まり…。」


そっか…
あたしたちが出会ったとき…

紙飛行機投げたんだっけ…

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