青空の紙ヒコーキ
* * *

「はるーっ!!遅いよっ!!」

「ごめんごめん…
卓球でちょっと燃焼してた!!」

「ってはる、体力的に大丈夫なの?」

「あ、それはへーきへーき。」

「両チーム集合しろー!!」

「はーいっ♪」





* * *

「しっかしタフだよなぁ…はるのやつ。」

「うん…でも大丈夫かなぁ…。」

「何…陽?なんか気がかりなことでもあんの?」

「っていうかはる、はりきりすぎててさ。
練習もほとんど付きっきりだったし、今日も卓球終わったばっかなのにハードなバスケに出てる。
この後、多分バレーも出るし。」

「んな出んの?」

「うん。まぁ、はるが出れば負けることはないけど…。」

「けど?」

「そろそろはるの限界がきて、体調崩しちゃうような気がするんだよね。」

「はるに限界なんかあんのかよ?」

「あるよ。はるは超人なんかじゃない。
普通の女の子だよ。」

< 63 / 417 >

この作品をシェア

pagetop