青空の紙ヒコーキ
「はる、大丈夫なの?」

「多分…
何も処置はしてないけど。
多分ただ疲れちゃっただけだと思うよ。」

「疲れ…?」

「うん。働きすぎ。」

「はるが!?ありえねぇ。」

「熱はあっても7度くらいだと思う。
たくさん寝ればすぐ良くなるよ。
ただ…今日はちょっと競技には出れないかな…。」

「そう…だよね。」

「ってかはるでも倒れたりするんだな…。」

「さっきも言ったけど、はるは普通の女の子だから。」

「普通の…女の子?」

「うん。
まぁ運動神経は男子並みだし、タフだし、いっつも元気だけど…
それでも女の子だよ。
はるだって頑張りすぎれば疲れる。
ついついそういうことを忘れるんだけどね。はるのそばにいると。
それがちょっと今回は表面に出てしまっただけ。」

「そっか…
陽くんは、はるのことそういう風に思ってたんだ…。」

「うん。」

< 69 / 417 >

この作品をシェア

pagetop