青空の紙ヒコーキ
* * *

突然の訪問者がいなくなって、また静けさを取り戻した保健室。

はるの寝息だけが聞こえる。


「ったく…
はるは分かってないな…
頑張りすぎなんだよ。本当に。」

そう言いながらはるの髪を撫でた。



「ん…?」


あ…起こした?


「よ……う?
ってあたし!!試合は!?」

起きて早々、はるはいきなり体を起こした。

「っ…痛っ…」

腫れたおでこをさすりながらそう言った。


「はる、今日は絶対安静。分かった?」

「無理ー!!だって今日球技大会なんだよ!?
あたしが出なきゃ…!!」

「無理するなって言ってんの。」

「無理してないもん!!」


意地っ張り…。
無理してたから倒れたのに。

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