青空の紙ヒコーキ
「あーあ…あたしも出たかったなぁ…球技大会。
すっごい楽しみにしてたのになー試合するの。」

「まだ言ってる…
でも良かったじゃない。
すぐ治ったんだから。」

「でもまだここにコブがあんの。」

「あ、ホントだ。ちょっと面白いね。コブとかって。」

「梨絵のバカ!!笑い事なんかじゃないよ!!」

「あー陽くん囲まれてる。うちのクラスの女子プラス外部の子に。」

「すごいなーホント。
ってか女の子たちってすごいよね根性が。」

「何言ってんのよ!?あんたも一応女の子でしょーが!!」

「あー違う違う。
なんていうか人種の違い?
あたしとは人間としての種類が違うんだよねああいう子たちは。」


そうなんだ。
あたしとは違っていろいろキラキラしてる。
目とかめっちゃ輝いてるし。

そもそもああいう声が出せないしね、あたしは。


「笹川ーはるー!!肉食う?」

「安藤気が利くじゃん!!
ちょーだいっ!!」

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