青空の紙ヒコーキ
「ううん!!大丈夫!!
っていうか…気になる?はるのこと。」

「え?」

「女の子に囲まれてるときからずーっとそっちのテーブル行きたいよオーラ出してたから。」

「そう…かな?」

「うん。
ってか今はる、男子に囲まれてるから気が気じゃなかったりして…?
まぁ男子って言っても林と武山だけど…。」

「あはは…やっぱり笹川さんは鋭いね。」

「陽くんには負けるよ。
はるのこと、ちゃんと『普通の女の子』だって分かってるなんてさ。」

「え…ああ…あのこと…。」

「はるも待ってるよ。
陽くんがそばにいないとつまんなそうにしてるしね。
手伝ってくれてありがと!!
あとは大丈夫だから、今のうちにはるのとこ行って!!」

「でも…まだ残ってるし、それ運ぶのまでやるよ。」

「今女の子たち、他の男子と喋ってて気が紛れてるから!!
今逃したらまた誘拐されちゃうよっ!!
行って行って!!」

「あ…うん。ありがとう。笹川さん。」

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