青空の紙ヒコーキ
*陽side*


「いたーっ!!
やっぱここだったんだ♪」

はるの声で現実に戻された。

「はは…バレた?」

「あったり前ー!!ここだと思ってた。」

「そっか。」


はるが俺を探してくれたことが、単純に嬉しかったりする。

「どうしてここにいるの?
なんか…あった?」

「え?」

「だって何か理由がないと陽は屋上に来ないでしょ?」


唐突なはるの質問に面食らった。
でも確かに。
俺は理由なしにここに来たりしない。

特に一人でなんか。
はると出会ってからは、はるが「屋上行こっ!!」って誘ってくることが多いし。

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