青空の紙ヒコーキ
「体育の補習なら喜んで受けるのになぁ…。」

「体育の補習なんて必要ないだろ…?はるは。」

「まぁね♪体育はもうずーっと5だしね!!
でもさぁ…てらりんもないよねー!!
せっかくの夏休みを補習で台無しにしてくれちゃって…!!」

「楽しみだよ?キャンプ。」

「それはすっごく楽しみなんだけど!!
でも目の前の補習が…。」

「あっという間に終わるって。大丈夫だよ。」

「ホントかなぁ…」

「ホントホント。」

「ていうか陽は夏休みなんかあるの?
またどっかのレンタル?」

「うーん…そうだね。
7月末にサッカーの試合があるらしくて部員足りてないからサッカー部で7月中は少し練習に付き合って試合出るけど…
あとはバスケ部からもちょっと来てくれって言われてるけどそれはまだ未定。」

「バスケいいな♪
っていうかあたしがてらりんと化学やってるときにサッカーするのぉ…陽は…
ずるーい!!あたしと代わって!!」

「代わってあげたいけど…
それじゃはるのためにならないし。
何よりキャンプ中止になっちゃうよ?それでもいいの?」

「それはダメ。」

< 96 / 417 >

この作品をシェア

pagetop