青空の紙ヒコーキ
「でしょ?じゃ、頑張りな。ね?」

そう言って俺ははるの頭を撫でた。

「うん…頑張る。午前中だけの我慢。」

「うん。明日俺も練習午前だけだから一緒に帰ろうか?
アイスでも食べようよ。」

「うんっ♪
なんかやる気出てきたー!!」

「その調子だよ。はる。」

「うんっ。」

「さて…
少しは落ち着いたかな…。」


重い腰を上げた。


「落ち着いた?何が?」

「ん?あ…何でもないよ。
帰ろっか?」

「うん!!」


はるが俺の腕に飛びついてきた。
不意打ちな出来事だから余計、俺の心臓は高鳴る。
そんなこと、はるは絶対気付いてないと思うけど…

でも振りほどく気にも当然なれなくて…
俺は少し幸せを感じていた。


「夏休みが始まる時ってワクワクするよねっ!!
楽しみだなー夏休みっ!!」

「うん。」


そうだね。
君が一緒の夏だから、尚更。


*陽side END*

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