みかん

私、佐藤那奈夏は見事受験に合格してこの立川高校の新入生として私はここにいる。

なんといっても立川高校は文武両道な学校として県内でも有名な高校だ。


今日私はここに入学するんだ…


私の中学からは私以外の誰もこの学校を受けなかった。
つまり、私には友達がこの学校にはいないのだ。
だから、私は何としてでも友達が欲しかった。

だから、まず席が隣の子に話しかけた。
「「あ、あの～…!?」」

「声被っちゃいましたね(笑)」

そう話しかけてくれたのは隣の席の子だった。私も慌てて喋った。
「あっ、そっそうですね(笑)あの～名前はなんですか？何処中から来ましたか？ってかもうタメでいいですか？」

私が一気に質問したせいで彼女は困っていた。でも、すぐに返してくれた。


・・・・・


「えっと…全然タメで喋ってぇー。名前はことみってゆうねん！みんなはこーちゃんゆうからこーちゃんって呼んでやぁ。うちなぁ…大阪から引っ越して来たばかりでここら辺のこと全然しらんねん。んで、なんとか友達作ろう思って必死やった！そしたらあんたも必死やったか知らんけど…声被ってしもぉたなぁ(笑)」

「いきなり関西弁喋ってびっくりしゃった！さっきすごく標準語だったから。私は那奈夏って言うの。佐藤那奈夏。みんなからはななって呼ばれるからななって呼んでねっ！ こーちゃん、これからよろしくね。」


あっ、
みると、さっきまで晴天だったはずなのに…いつの間にか雨…


「う～わ、めっちゃ最悪やん。入学式当日に雨とか本間ないわー。うちらついてないなぁ。。。」