○ピンキーリング○
「えっ?」
「アタシが生まれてすぐに本当の両親は離婚した。姉ちゃんはまだ小さかったから覚えてなくて、、。そのときもう、先生は生まれてたの。同じ部屋で過ごしたことがあるの。覚えてないけど。それで、アタシと姉ちゃんはお父さんにあづけられた。そして、お母さんは先生だけを引き取ったの。」
初めて聞く柚雨の悲しい話は聞いているだけで涙が出た。
「柚雨、よく頑張ったね。もう好きなだけ泣けばいいよ。」
アタシがいえるのはこれくらいの言葉しかなかった。
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