○ピンキーリング○
「っあ!ちょっと待ってよ~!」
柚雨は駆け足でアクセサリーショップの中に入っていった。
アタシの声には見向きもせず。
「はぁ。どぉしよう。少しみていこっかな。」
1人で待っているのもいやだしとりあえず混雑しているショップの中に入っていった。

ショップに入ると500円ぐらいの安いのや、2000円ぐらいするアタシにとっては高いものがたくさん並んでいた。
綺麗とは思うけど、買う気にはならない。
アタシはいつも、買ってもすぐにほったらかしにしてしまう。
そして、今までに何個もなくしている。
だったら、最初から買わない。そう決めているのだ。
「…ほ~!み~ほ~!」
柚雨が呼んでいる。
「何~!?」
「っあ!美帆はなんか買わないの!?」
「うん♪」
きっぱり言った。
「へぇー。じゃあアタシもっと見てるけど美帆も少しは見てみなよ!」
まあね。少しは見てるつもりなんだけど。
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