○ピンキーリング○
でも、皆すごく楽しそう。
そんなに可愛いのとか売ってるのかな。
興味本位でお店の奥のほうへ入っていった。
いっぱい色んなアクセサリーがあって目がおかしくなりそう。
「…っ」
アタシはいつの間にかお店の中央にあるテーブルの上のアクセサリーを見ていた。
なぜか声にならないような声を出していた。
そのテーブルには、たくさんのリングが置いてあった。
そのなかでもひときわ目立つリングがあった。
(こんなのアタシには似合わないしな…)
なぜだか買おうとしているかのような思いをした。
「うん♪買わない!」
ここで買ってしまったら、さっきの決意はどこへ行くのか、、、。

そこに柚雨が来た。
「何、こんなところでぼぉーっと突っ立って、、、。」
柚雨が声をかけてくれて我に返った。
「あっ!綺麗だな~!と思って。」
「そんなら買えばいいじゃん!」
こういうといつも柚雨は買えば?とか言ってくる。
そう簡単なものじゃないんだよ。
「じゃ、買ってくるね~^^」
そう言った柚雨の手にはリングやネックレス、ブレスとかたくさんあった。
(じゃあ、アタシも外でよっかな…)
そう思ってひときわ目立っているリングから目をそらした瞬間、、、。
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