-short story-
柚夏は呆れていた。
「はいはい。良いんじゃん?
カッコイイですよー」
明らかに棒読み。
興味なしの柚夏には何にも効果のない様子。
「なんだよ!その明らか興味なしの言い方!!ムカつくー!!!」
玲夏は床を足でバンバン叩いた。
そんな玲夏を見て、俺はいつものように
[この子可愛いじゃん]
的な感じでひっかけようとした。
試合は、玲夏がシュートを決めまくって、うちの高校がストレート勝ち。
試合が終わり、誰もいないロッカーに入って行く玲夏の姿を見つけ俺はロッカーに入った。
中に入ると玲夏はもう帰る支度をしていた。
「お疲れ様。
カッコ良かったよ。」
突然声がしてビックリしたのか玲夏の方がビクッとあがる。
そして玲夏は振り返ってこっちを見た。
「ビックリした。
・・・・・てか、ココ普通に入ってくるなよ。」
「ははッイイじゃん。別に♪」