-short story-
ドンドン話し声が聞こえてくる。
「いい加減にしろ。
俺はお前と違う。」
柚夏はキッと千佳を睨む。
「違うって巻き込むなってこと?
何を今更・・・・・。
先に巻き込んだのは柚夏の方じゃん。」
意地悪な笑みの千佳に柚夏はチッと舌うちをする。
「なんのことだかわかんねぇな。
俺は、お前を巻き込んだ覚えはない。」
そう言って柚夏は去ろうとしたが、千佳は柚夏の腕をつかんだ。
「わかってるくせに。
本人だって気付いてるんだよ?」
「・・・・・・え・・・・・。」
「まさか気づいてないとでも思った?
あんだけ変わってれば誰だって気付くよ。」