約束‐ヤクソク‐

そして、ゆっくりと立ち上がると、制服の泥を掃った。




「梨依、マジでケガねぇ?」



「そんなの、こっちのセリフだし・・・」




「俺はお前と違って、丈夫なの」




凌哉は頑なに否定するが、やはり心配である。




「病院行こうよ?」




「大丈夫だって!」




 依然 凌哉は笑って誤魔化す。




「でもっ・・・」




 後から悪化したとなると、不安になる。



 
 強引に病院に連れて行こうと、凌哉の腕を引こうとした時…






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