約束‐ヤクソク‐
「りーい・・・その敬語なんとかならない?
忘れてるとはいえ、仮にもタメだし・・・」
と苦笑交じりに言う彼。
それもそうですね、と頷き
「分かりました。じゃあこれからは普通にします」
そう言った途端、凌哉さんは目を輝かせた。
まるで子供のよう…。
「だったらついでに名前もっ」
「えっ・・・うん、努力してみる」
突然の要求に戸惑ってしまった。
「じゃ、凌哉って呼んでみてよ☆」
ここまで眩しい笑顔で言われて、否定できるハズもなく
あたしは俯いて、か細い声で呼んでみた。