約束‐ヤクソク‐

〜Ryoya side〜


 ショックだった。




 まさか、梨依にそんなことを言われるなんて、思ってもいなかった。






“記憶喪失”






 そんな考えが頭をよぎった。




 きっと、事故のショックで一時的なものだろう。




 そう思いたかった。




 だが今、眼の前に現実というものを突き付けられている。




 気のせいなんかじゃない。



 
 俺は確信した。







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