バカと天才で
「お前が頑張ったからだよ」


「今ね?涼祐にメールしたんだ…テスト53点だったって。…返信、来るかな?」

少し鼻がツンとして、視界が歪む。


「…来たら、いいな」

なんとなく貴兎の言葉に気持ちがこもってなかった

「……貴兎」

「なんだよ?」

「涼祐と最近連絡とった?」

「いや、連絡してない」

「……そう」

元気にしてるかも分からない。1ヶ月近く連絡がとれない恋人って、別れる前みたいじゃん。

「…涼祐の、馬鹿」
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