バカと天才で
「ねぇ、私達ってさ…」
「それ以上言うな。分かってる」
私達が今いるのは覇商高校の正門前
それで、今私達は、凄く目立ってる
…悪い意味で
『見て、あれ馬鹿校の生徒じゃん』
『誰待ち伏せしてんだよ』
『先生に言っといた方が良くない?』
『何企んでんだか』
「何も企んでないっつーの!つか丸聞こえだし!」
「はっ、俺様がイケメンだからってあんま見んなよ」
「何言ってんの、ナルシストか!」
「冗談じゃねぇかよ。まぁ俺がイケメンなのは本気だがな」
「お願いだから黙ってて下さい」
「あ、」
「今度は何?」
「涼祐発見」
「どこっ?」
「ほら、遠回りして帰ろうとしてるあの奥の」
「…なんで遠回りしてるの」
「俺達目立ってるから、気付いてないって事はないからな」