バカと天才で
「連絡待っとけば?しつこく連絡したら迷惑だろ」

「……うん、分かった」



私と涼祐が付き合えたのが不思議なくらいだもん。少し連絡が来なくたって待っとこう。

「そう言えばよ、もうすぐテストだな」

「…テストかぁ」
涼祐との約束を思い出すな…

「また赤点取るなよ?」

ケラケラと笑ってるこの身なりの悪い貴兎は、実は頭がいい。
この馬場校に入ったのが謎なくらいだ。

「涼祐とさ、勉強教えてもらう約束してたんだよ」


「……俺が、教えてやろうか?」

「え?」

「俺さ、頭も良いし」

「自分で言わないの!」

「まぁさ、冗談じゃなくて本当。俺の家で勉強しねぇ?涼祐も美咲の成績が上がれば嬉しいだろ?」

「…そうかな?」

「そうだよ」

「よっし!私勉強する!勉強してテストで良い点取って涼祐に誉めてもらう!」

「じゃあ決定な」
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