バカと天才で
放課後、勉強する為に貴兎の家に行く。


「おじゃましまぁす」

見慣れたリビングに行くと、おばさんの姿がなかった。

「あれ?おばさん居ないね」

「ああ、今日どっか行くって言ってた」

「どっかって…適当だなぁ、もう」

「忘れたんだからしょうがねぇだろ?」

「はいはい。どこで勉強する?」

「俺の部屋でいいか?」

「うん、いいよ」



「なんか貴兎の部屋に来るの久しぶりかも」

「最近、俺の家に来てなかったからな」

「そっか…」

半年前まで、よく貴兎の家でみんなで遊んでたな…

涼祐と付き合ってから、少し遊びを控えてたからなぁ
…私だって良い彼女になろうと努力してるんだから。


「よし、勉強始めるか。苦手科目は…って全部か」

「お察しの通りです」
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