歴史
 上司や同僚がこぞって王城に向かう中、一人の兵士が彼らとは別の方向へ足を向けた。城下の町を訪れた彼の目的は、自国の我が家で使う奴隷を得ることだった。

 豪奢な王城とは対照的に、貧弱な家屋が軒を連ねる道を進む。程なく兵士は、路傍に頬のこけたみすぼらしい少女を見つけて呼び止めた。
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