ねくすと★DOLL



「『もういい加減、素直になれよ……』ってコータくんが言うと……」




タマミは声色を変えて、芝居を入れながら語り始めた。




「『悪りーな、オレ、お前なら許せるわ……』って返されて……」


「あの……、それ、相手は男だよね?」




コータは、一般的に当たり前の質問をした。





「『オレ、もうダメだっ!!』って、後ろからギュッ!! って抱きしめて……。ハァハァ……」



「桃園さん? 何で息が荒くなるの?」




「『オレが脱がしてやるよ』って、シャツのボタンを一つづつ……キャーッ!! そこに広がるのは……。柔らかな肌・肌・肌ぁぁぁぁ~!!」




ぶっしゅ~ぅう!!



バターンンッ!!!!




「ちょっ、桃園さん!? 桃園さんっ!?」






タマミは、ビューッっと鼻血を噴射しつつ、後ろに倒れ込んだ。

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